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猫は人間の言葉を理解できる?
2014年11月26日
スマイリアの川元です。
猫と私たち人間の脳と比べると、基本的な構造はほとんど変わりません。
ただ、記憶や思考を司る大脳新皮質は人間のほうがはるかに発達しています。
人間が言語能力が高く、複雑な思考や学習ができるのはこのためです。
猫の知能レベルは人間の2歳児程度だと推定されています。
人間の言葉もある程度理解していて、
特に「ごはん」「ダメ」といった日常的に使われる短い言葉にはよく反応します。
ただ、言葉の意味そのものがわかっているわけではありません。
「ごはん」という言葉の音やリズム、アクセントなどと、その言葉を発した
飼い主の行動を結びつけ、”ごはん=食べ物がもらえる”と理解しているのです。
また、猫は自己学習能力が優れています。
教えていないのに猫がドアハンドルを押し下げてドアを開けるようになった・・・・
というような経験はありませんか?
猫は飼い主の行動をみているうちにドアの開け方を覚えてしまったのです。
猫の観察眼の鋭さと学習能力の高さはあなどれません。
猫にも犬のように「おすわり」「おいで」などの芸を覚えさせることはできます。
ただし、犬に教えるよりも根気が必要です。
これは群れで暮らす犬と単独行動する猫の習性の違いによるもので、
頭の良し悪しとは無関係。実際、知能自体は犬も猫もそれほど変わりません。
犬はリーダーである飼い主にほめられるのが嬉しくて芸を覚え、
最終的にはごほうびがなくても指示に従うようになります。
一方、猫は誰かの指示に従って行動する習性がないため、
芸をするのも気分しだいというわけです。